OEMで革のステーショナリーを作りたい!今知りたい革素材の魅力とは?
「革素材でステーショナリーを作りたい」「オリジナルのデザインを考えているけれど、どうやって制作したらいいのだろう」「OEMを使って小ロットで高品質な商品を作りたい!」
オリジナルのステーショナリーを作りたいけれど迷っている……。今回はそんなお悩みを持つあなたのために、OEMの仕組みと革のステーショナリー、革素材の魅力について解説します。
OEMとは
OEMとは、Original Equipment Manufacturingの頭文字を略したもので、自社のブランド製品を他社へ委託製造する工程のことです。もっと簡単にいうと、ブランド企業が製造メーカーに自社ブランド商品の製造を依頼し、製造メーカーがそれを納品する生産方法になります。企画開発はブランド企業で、製造は製造メーカーで分担してひとつの商品を作り上げていきます。OEMは現在アパレル、化粧品、家電、食品、自動車メーカーなど多くの業界で普及しています。
OEMの歴史
OEMは1950年ごろ、アメリカで誕生しました。日本では自動車産業が代表的で、その後製造業の発展に伴いOEMの需要が高まり、多くの業界に浸透しました。OEM市場は現在も拡大を続け、より高品質な製品へと進化を遂げています。
ところで、なぜOEMは今日まで発展してきたのでしょうか?
それは、OEMがビジネスを発展させる上で画期的だったからです。その理由をご紹介します。
・低コストで製造できるから
OEMが誕生する以前は、自社の製品は自社内で生産するのが一般的でした。その場合社内に製造設備を用意する必要があり、設備投資や運用にコストがかかります。OEMは商品を製造メーカーに依頼する形になるため、ブランド企業が自分で製造設備を用意する必要がありません。そのためOEMを利用できるようになってからは設備投資にかかる費用や人件費が不要になり、コストを抑えて商品を製造できるようになりました。これにより製造ラインを持たないブランドが参入しやすくなり、多くの企業が低コストでバリエーション豊かな商品を作れるようになりました。
・在庫リスクが低いから
自社で商品を製造する場合、単価を下げて費用を回収しなければならず、一度で大きな単位での生産(大ロット生産)を行っています。そのため在庫リスクがある程度生じてしまいます。はじめから大量生産を見込んでいれば良いのですが、万一売れ残ってしまうと廃棄になってしまうのが現実です。また、生産した商品を倉庫などで保管する必要があるため、在庫が多いと商品の保管費用もかかってしまいます。OEMの場合は自社生産に比べて小ロットでの生産が可能で、在庫リスクが低くなるというメリットがあります。需要が増加したらに合わせて追加生産をするなど、小回りのきいた柔軟な生産が可能です。他にも、色違いなど多彩なバリエーションの商品を少量ずつ生産できるというメリットもあります。
・本来の業務に集中できるから
自社生産の場合は、製造部門を立ち上げ設備や人員を充てることにより自力で製造を行っています。OEMを利用し製造を外部に委託することで、社内のリソースが分散することなく、本来の業務である企画開発などの業務に集中することができるようになりました。商品開発やマーケティングに時間を使うことでブランドの力やサービスの向上につながり、企業にとってプラスになるでしょう。
・自社で製造できない新しい商品が制作できるから
OEMを受託しているメーカーは製造に特化しているため、その製造メーカーならではの実績や技術があります。OEMでは、委託先ならではのマニアックな商品を制作したり、商品に新たな付加価値をつけたりすることが可能です。OEMを利用して皆が新しいビジネスチャンスを広げてきたのです。
革製品の魅力
さて、今回もうひとつお話するのは、「革のステーショナリー」についてです。
そもそも革の歴史は古く、200万年前の旧石器時代から使用されてきました。当時は寒さや衝撃から身を守るために利用していたようです。その後皮そのものを加工するなめしという技術が開発され、装飾品として広く用いられるようになっていきました。このように人々は古来から革を利用し、また魅了されてきました。革の魅力はいったいどんなところにあるのでしょうか。
・色合い
革は天然素材であるため、すべてが一点物です。素材の土台や染め方、塗料の配合、その日の気候などによって仕上がりが異なり、ひとつとして同じものはありません。また、革には使い込むと色つやが増したり、手に馴染んできたりする「経年変化」があります。こういった特徴から、自分だけのアイテムとして愛着を持って使うことができるのです。
・シボ
革には動物のさまざまな表情が宿っています。革が縮まったような細かな凹凸をシボといいます。革の部位によって凹凸の出方は異なり、首や肩は大きなシボが、背中やお尻は細かいシボが出ます。ボコボコとした手触りを楽しめるのが特徴です。
・トラ
筋のように入ったシワや帯状の色ムラをトラと呼びます。牛の肩付近のシワのできやすい部位に生まれる表情で、しま模様のような見た目がトラの外見に似ていることからこう呼ばれるようになりました。
・血筋
動物の血管の跡が革の表面に現れた血筋という表情もあります。稲妻のような形に走っており、経年変化とともに色濃く変化することもあります。血筋は革の中でも加工の少ない革に見られる模様で、天然皮革らしさを感じられるのではないでしょうか。
・バラ傷
動物の皮膚には傷がついていることがほとんどで、傷跡がそのまま模様になったものを「バラ傷」といいます。こちらも血筋同様加工の少ない天然の革にしかみられない模様で、ナチュラルさを感じられる表情のひとつといえるでしょう。
このように、革には多くの魅力があります。私たちが普段携帯して目にすることの多いステーショナリーを革素材で作ることができたら素敵ですよね。
革ステーショナリー、どんなものがある?
では、実際に持ち歩いて楽しめるステーショナリーにはどのようなものがあるでしょうか?その一例を見ていきましょう。
・ペンケース
ステーショナリーの定番、ペンケース。筆記用具は持ち歩く機会が多いため、革の質感をいつでも楽しめます。スマートで高級感のあるペンケースに仕上がるため、普段使いだけでなくビジネスシーン・フォーマルシーンにもおすすめです。
・手帳カバー
手帳には予定を書き込むため人前でチェックすることも多く、美しいデザインのカバーを選びたいところです。革素材なら自然な美しさだけでなく、長く使っている間に経年変化も楽しめて、年月の経過を感じられるのも魅力です。
・ブックカバー
ブックカバーがあれば、外部の衝撃から自然に本を守り安心して本を持ち歩くことができます。革は手触りもよく、本をしっかりと守ってくれる上、読書の時間をより上質なものにしてくれるでしょう。
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